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ヴァイオリンの顎当ての種類を大解説!形や素材が違うから交換すると音も変わる

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ヴァイオリンの顎当ての種類を大解説!形や素材が違うから交換すると音も変わる

ヴァイオリンの顎当て、1度も交換したことなく使い続けていませんか?
顎当てはヴァイオリンを最初に買うときにセットになっているので、そのまま長いこと使用しているケースはとても多いです。

でも、ヴァイオリンの顎当ては交換できるんです!
顎当てなどのフィッティング部品は、実は楽器の弾きやすさに大きな影響を与えます。

Arco編集部
そこでこの記事ではヴァイオリンの顎当ての種類と交換するメリット、顎当ての高さを調整する必要性までまとめて解説します。

ヴァイオリンの顎当ては交換できる

ヴァイオリンの顎当ては、顎へのフィット感が重要です。

顎へのなじみが悪いとうまく弾くことができないので、違和感がある場合は顎当ての交換を検討してみましょう。
ヴァイオリンの顎当てを変えただけで肩こりがラクになり、上手に弾けるようになるケースもあります。

ちなみに顎当ての価格は材質によって値段が変わります。
基本的には木材がメジャーで、木の素材によって1,000円ちょっとから6,000円程度の価格帯です。

その他にも安い樹脂製や木材アレルギー対策がされた商品もあるので、選択肢はたくさんあります。
どれを選んだらよいか分からない初心者のうちは、ヴァイオリンの先生に正しい姿勢を見てもらいながら決めるのがいいでしょう。

顎当てを交換するメリット

顎当てを交換するメリットは、主に次の 3つがあります。

  • 音が変わる
  • フィットすれば肩こりや首の痛みが改善される可能性がある
  • 見た目的にカッコよくなる
Arco編集部
とくに見た目は重要です♪楽器の印象が変わると気分もあがりますよね!

顎当ての交換は楽器店に依頼すれば当然できますが、このような専用の道具があれば自分で変えることもできます。

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道具があれば、金具が緩んだ場合やコルク交換などの普段のちょっとしたメンテナンスもできて便利です。
ただ初心者さんが自分でパーツ交換するのは難しいと思うので、弦楽器専門店に相談してみるとよいでしょう。

ヴァイオリンの顎当ての種類を大解説!

ヴァイオリンの顎当ては、基本的に材質は木材がメインです。
その木材の中でも素材や、形や色もいろいろなのでここではそれぞれの特徴について詳しく説明していきますね。

木の素材が色々ある

顎当ての木の素材には、主に次の3種類があります。

  • エボニー
  • ローズウッド
  • ツゲ

① エボニー

こちらのエポニーは3つの素材の中で最も硬くて重いので、振動を安定させる特徴があります。
音を広げすぎずクリアな響きに収束させる効果があります。

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ローズウッド

このローズウッドは木目の美しさが特徴で、3つの中で一番人気がある顎当てです。
ヴァイオリンのニス色に合うので、楽器の美しさをより目立たせます。
素材は硬すぎずやわらかすぎず程よい加減で、音の広がりはエポニーとツゲの中程度です。

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③ ツゲ

ツゲは硬いですが重さが軽く、見た目も美しい素材です。
3つの素材の中では最も音の響きを広がらせる効果がありますが、希少品のため高価です。

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形も色々ある

顎当ては木材の違いだけではなく、形もいくつかあります。
よく使われるのはテールピースの左側につけるタイプと、テールピースをまたいでいるタイプの2種類です。

上記左の写真が、テールピースの左側についているタイプです。
金具をつける部分が左側になるため、左側の振動を少しさまたげる形になります。
ヴァイオリンはもともと音に広がりがある楽器ですが、こちらのタイプを使うことによって全体的に音がタイトになるという効果があります。

右の写真が、テールピースをまたいでいるタイプ。
金具をつける場所が真ん中で、振動をさまたげず音が響くというメリットがあります。
低音の響きをより充実させたい場合にもおすすめのタイプです。

「音が変わった!」と感じて演奏が良くなる

顎当てを交換することによって音に違いが出ることは事実ですが、実は聴いているお客様にとってはわずかな音の差でしかありません。

しかし、弾き手にとってはかなり音が変わる可能性が大きいといえます。
なぜなら顎当ては顎に直接当てる部分のため、振動が骨からはっきりと伝わります。
弾いている本人には音の差がダイレクトに分かるんですね。

「音が良くなった」と弾き手本人が自覚することで、気分よくのびのびと演奏できます。
結果的に演奏パフォーマンスの向上というメリットにつながるわけです。

ヴァイオリンの顎当て高さを調整するだけでも弾きやすさが変わる!

ヴァイオリンの顎当ては、自分に合った高さに調整することも大事です。
というのも、顎当ての高さが合っていないと首が痛くなったり顎関節症の原因になったりするからです。

また、顎当ての高さと角度を合わせるだけでかなりヴァイオリンの持ちやすさも変わります。
初心者のうちはショップに相談するといいですが、慣れてきたらぜひ自分で微調整しながら演奏しやすい状態をキープしましょう。

顎当ての高さの調節方法は、こちらの動画で確認することができます。
ぜひ参考にしてみてください!

 

まとめ

今回は「ヴァイオリンの顎当ての種類を大解説!形や素材が違うから交換すると音も変わる」というテーマでお伝えしてきました。

顎当てを交換すると、見た目だけじゃなく演奏が変わります!
顎当てにも安いものから高級品まで種類が豊富なので、いろいろ見るのも楽しいです。

Arco編集部
楽器との相性もあるので、興味があったらぜひ弦楽器専門店で試してみてくださいね。

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