ヴァイオリンには、安いもので数万円、高いと数億円するものまであります。
「なぜそんなに値段に幅があるんだろう?」
「安いものと高いものとでは何が違うんだろう?」
この記事を読んでいるあなたは、こんな疑問をお持ちなんだと思います。
実は、大量生産された既製品か・手作りか、また新しいものか・古い時代のものかで大きく値段が変わってきます。
今回の記事ではヴァイオリンの値段の違いについて、解説していきますね。
ヴァイオリンの値段はここで違う!
ヴァイオリンの値段の違いは大きく分けて2つあります。
- 量産品か手作りか
- 新作かオールドか
次から詳しくみていきましょう。
量産品か手作りか
量産品=機械で大量生産したものですが、制作費などのコストを安く抑えられるため断然安くなります。
最近のヴァイオリンをつくる技術は向上していて、質もそこそこのものがあります。
手作りの場合は、まず木から形を切り出すところからスタート。
そしてヤスリで削って部品を接着する工程を繰り返し、その他こまごました作業を数ヶ月ほど続けてようやく完成です。
こうして1本1本手間暇かけて作っているため、質も値段も量産品に比べて高くなります。
新作かオールドか
ほとんどの場合新作は安く、オールドは高い値段で売られています。
ここでいう新作とはとくに年代の定義はなく、一般的に現代に作られたヴァイオリンのことをいいます。
オールドは西暦1900年より前に作られたもので、骨董品的な付加価値がつきます。
古い木材ほど乾燥して響きが増すので、音に深みが出るのが特徴です。
それにしても数億円のヴァイオリンって高すぎでは…?
世の中には数億円のヴァイオリンがあります。
とくに有名なものは以下です。
- ストラディバリウス
- グァルネリ
- アマティ
これらは伝説的に腕の良い製作者が作ったもので、さらにその製作者がすでにこの世にいないため価値が高まっています。
わかりやすく言うと、ピカソやゴッホの絵と同じようなものですね。
超有名なヴァイオリニストは、そういうヴァイオリンを自腹で買ったのか?→買ってない
有名なヴァイオリニストは、ストラディバリウスなどの数億円の楽器を使っているイメージがありますよね。
そういう人たちは実は個人で買ったわけではなく、所有している財団から無料で借りているんです。
日本では、日本音楽財団が貸出を行なっています。
なぜお金も取らずに貸してるのかというと、楽器は使わないとダメになってしまうからです。
一流の演奏者に使ってもらうことで劣化を防ぎ、次の世代に引き継げるように維持・管理をしています。
ヴァイオリン初心者が手にするべき楽器の値段はどのくらい?
これからヴァイオリンをはじめる方はいくらの楽器を買えばいいのか、よくわからないですよね。
基本的には、値段が高い楽器ほど質も高くなります。
なのでお金をかけられる方は好きなだけ・・というのが正直なところです。
注意しなくてはいけないのが、安すぎるものはNGというところ。
あまり安すぎるヴァイオリンは調弦すらまともにできないような代物も・・・。
なので最低でも弓とセットで10万円、ケースやアクセサリーも含めて15万円するものを選びましょう。
楽器は長く使っていくものなので、お金を惜しまずにいいものを買った方が良いですね。
ダメだったらまた買い直そう!と気軽に出せる値段ではないかと思うので、失敗しないよう慎重にリサーチをした上で、最終的には試し弾きをしてから選びましょう。
ヴァイオリンは同じメーカーの同じ値段のものでも個体差があります。
初心者の方の場合は先生に楽器を選んでもらうのがおすすめです。
まとめ
ヴァイオリンの値段の幅の謎が解けましたか?
ここで豆知識!
オールドのヴァイオリンは表面に使われているニスで値段が変わってきます。当時使っていたニスについて、未だに解明されていない部分があるんだとか・・・
そんな貴重な楽器、一度でいいから弾いてみたいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。